韓国人は何ですぐ歳を聞く?
日本で暮らしていると、割とよく質問されるやーつ。
「韓国の人は何ですぐ歳を聞くの?」
という事で、今日は韓国人を代弁して…てか俺自身が韓国人だから代弁じゃないじゃん!
Σ( ̄Д ̄;)
ま、とにかく、韓国人が何で歳を知りたがるか理由をお伝えします。
韓国は儒教の国。上下関係で最も大事なのは「歳」
韓国は儒教の国だとよく言われますが、儒教が何か詳しくは知らない方が多いかと思うので、Wikiからパックってちょこっと紹介しますと、
儒教(じゅきょう):孔子を始祖とする思考・信仰の体系である。紀元前の中国に興り、東アジア各国で2000年以上にわたって強い影響力を持つ。その学問的側面から儒学、思想的側面からは名教・礼教ともいう。大成者の孔子から、孔教・孔子教とも呼ぶ。中国では、哲学・思想としては儒家思想という。
ちなみに、儒教は宗教ではなく「哲学的教え」みたいなもので、その根本には「父系社会」、「上下関係の秩序で国を治める」、「年長者を敬う」、「家族を大切にする」といった考え方があります。
ただ、男女差別・血縁関係による癒着など、現代ではあんまりよろしくない側面もあり、最近は脱儒教的な考え方を持っている若者が増えていますが、どうしてもこの「年長者を敬う」は韓国人が生まれてからずっと影響を受けてしまうので習慣的に「歳」を気にするようになったのでは?と個人的に思います。
だって、年上だったら敬わないといけないもの。
雑談:個人的にはこの儒教のせいで、東洋の国々はあんなにすごい歴史があるにもかかわらず、西洋の国々と比べ「経済的」・「人権的」に衰えてしまったと思うので、あんま好きじゃないですね。
もし初めて会った人がいたら、その人が自分より年上か年下かによって、しゃべり方や対応の仕方が少し変わってくるので、今すぐには聞かなかったとしても「相手がいくつなのか?」はずっと気になりますね。
なんとなくですが、自分が年上だったら「ちょっと勝った感」、年下だったら「ちょっと負けた感」、タメだったら「安心感」を抱くことも少なくないと思います。
韓国では優先席を「경로석(キョンロソク-敬老席)」と呼んだ時期がありました。もちろん障害のある方や妊婦さんも座れる席でしたが、名前が「敬老席」だからか若い妊婦さんが座っていると「何で若いやつがそこに座ってんだよ!立て!」と怒鳴る老人が続出して社会問題となり、今は「노약자(老弱者)・장애인(障碍者)・임산부(妊婦) 보호석(保護席)」と、分かりやすくて親切な長~い名前に変わりました。
注意:韓国旅行に行ったらこの席には座らないようにしましょ!韓国では電車がすきすきでも一般の人はこの席に座らないのが礼儀とされています。ケータイで通話するのは声を小さくすれば大丈夫!
職場の上下関係でも「歳」が影響する
日本の場合ですと、職場では歳よりは役職や入社日などで上下関係が決まりますが、韓国ではここでも「歳」がかなり関係します。
自分の方が役職が上、或いは先輩だとしても後輩が年上ならば敬語はもちろん「年長者」としてある程度敬わないといけないです。
ちょっとバカな年上が後輩に入ってきた時は、まー扱いづらいこと。
結論
という訳で、日本では会って早々歳を聞くのはちょっと無礼な気がしますが、韓国では結構一般的かも知れません。
(あ、でも30過ぎてそうな女性に歳を聞くのは韓国でもちょっと危険かな?でもどんな形でも結局歳は探るかも。)
それは相手の歳を把握する事で自分の対応の仕方を決めるため!なので歳を聞かれても広い心で理解してあげてくださいね。
ちなみに歳を聞いてきた人より年上そうにちょっと盛っとけば、相手がよりやさしくなるはずです。
ε- (´ー`*) フッ
PS.
せっかくなので使えそうなプチ韓国語
멋있어요~ (モシッソヨ~):かっこいいですね~
예뻐요~ (イェッポヨ~):きれいですね~、かわいいですね~
はい。そうです。内容と関係ないやつをむりくり入れてみましたー。でもこれ使うと韓国人なら誰もが喜びますよ。きっと。